ヘアケアで一番お金をかけるべき!?「頭皮用エッセンス」の選び方

頭皮用エッセンスの選び方

ヘアケアのクライマックスとも言えるのが、「頭皮の保湿」。
皆さん髪にばかり気をとられていますが、頭皮が乾いていたり、炎症を起こしているケースが少なくありません。

これから述べる頭皮専用のエッセンスを使って保湿をすれば、頭皮という土台が柔らかく整うことで健康な髪が育ちますし、たるみが改善されて顔までリフトアップすることも。なおざりにしがちな、けれども大事なステップなのです。

それでは、どのような「頭皮用エッセンス」を選べばいいのでしょうか?

基本的な構造は、頭皮でも肌でも同じです。どちらも28日周期で生まれ変わり、3層からなり、皮脂というバリアに守られています。

けれど、頭皮ってほかの皮膚とどう違う?お手入れ方法の違いでもわかるように、頭皮と顔の肌では置かれた環境がかなり違います。ここでは、そういった頭皮特有の条件を踏まえて、保湿を考えていきます。

第一に、血行を促進する成分を

頭皮保湿を考えるうえでまず重要になるのは、「頭皮の下には筋肉がなく、動かすことができない」という特徴です。当然のこととして、血液の流れは心臓のポンプ運動に頼るしかありません。シャンプーを行う際の洗い方が大事なのは、目や肩、それに頭皮が凝って血液が悪くなるという現代人特有の悩みを解消するためでした。

ですから、保湿の際のエッセンス(メーカーによって化粧水という形態の場合もありますが、ここでは主流に従ってエッセンスで統一します)の成分も、血行を促す成分がマストとなります。オタネニンジンやセンブリ、ショウガなど生薬系のエキスはその代表です。こういった成分の助けを借りて血行を促すことで、生き生きとした髪を育てるわけです。

第二に、炎症をおさえる成分を

次にポイントとなるのは「頭皮は皮脂の分泌量が体中でいちばん多く、それゆえに皮脂が酸化したり雑菌が繁殖したりしやすい」ということ。

顔の肌は健康そのものという人も、季節や体調によって頭皮にかゆみや赤みが生じることがあります。そのために抗炎症成分を配合するのも、頭皮用の保湿液の特徴です。

具体的にはグリチルリチン酸2Kやβ-グリチルレチン酸、ユーカリやローズマリーなどの植物エキスがよく使われます。

以上の「血行を促進する成分」と「炎症をおさえる成分」を網羅したうえで、抗酸化成分、潤い成分を加えたものが頭皮専用のエッセンスと呼ばれるもの。コラーゲンやヒアルロン酸といった肌表面を保護するものから、ビタミンCなどの抗酸化成分まで何をどのように配合するかに、メーカーの個性が現れます。

顔用の化粧水を頭に使うと良い?

講演会などで「顔用の化粧水が余ったら、頭皮に使ってもいいのでしょうか?」という質問を受けることがあります。実際に、そういった使用をおすすめしている美容家さんもいるようですが、私は「つけてもいいけれど、あまり効果を期待しすぎないように」とお伝えしています。

もともとは同じような構造の肌の一部ですが、おかれている環境があまりに違うので、顔とは違った「頭皮のための成分」が必要になります。顔用の化粧品をつけても害はまったくありませんが、健康な髪を育てるためのサポーターとしてはちょっと能力不足。頭皮には、それ専用に開発された美容液を使いましょう。

また、頭皮ケアの観点から言うと、ヘアケアプロダクツで最もお金をかけるべきはこの美容液です。これから育つ植物のために、いい肥料を与えて土壌を整えましょう、ということ。

先ほど述べた二つのポイントを押さえた成分が入っているか、また可能であれば手の甲などに出し、肌へちゃんと浸透するかチェックするといいでしょう。

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