女性の薄毛に高い効果!育毛成分グリチルリチン酸ジカリウムを徹底検証
女性の育毛剤に配合されているグリチルリチン酸ジカリウムとは?
化粧品に詳しい方でしたら、グリチルリチン酸ジカリウムという名前を聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
それではまず、グリチルリチン酸ジカリウムとはどのような物質なのかについて見ていきたいと思います。
グリチルリチン酸ジカリウムの「グリチルリチン酸」は、マメ科の植物であり、生薬としても古くからもちいられている甘草(かんぞう)の根や茎から抽出されたエキスを精製してできた成分のことを指します。
グリチルリチン酸を化粧品や育毛剤などに利用しやすくするためには、水分に溶けやすくする必要があります。
そこで、カリウムが添加されることとなるのです。グリチルリチン酸とカリウムが結合した結果、グリチルリチン酸ジカリウムという白色の粉末ができあがるのです。
グリチルリチン酸ジカリウムには、高い抗炎症効果のあることが分かっています。
そのため、多くの化粧水や美容液、オールインワンゲル、シャンプー、育毛剤などに幅広く用いられています。
グリチルリチン酸ジカリウムには、副作用のリスクが少ないというメリットもあります。
現在のところ報告されている副作用としては、一時的に皮膚の表面が赤くなるといった程度のものです。
皮膚に対する毒性や刺激性はほとんどなく、アレルギーを起こすこともない、安全な成分だということが分かっています。
グリチルリチン酸ジカリウムの育毛効果
グリチルリチン酸ジカリウムが女性の薄毛に高い効果を発揮するのは、その抗炎症作用の強さからです。
女性に特徴的な薄毛として、脂漏性脱毛症(しろうせだつもうしょう)や、粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)があります。
脂漏性脱毛症は、皮脂の過剰な分泌によって、マラセチアと呼ばれる真菌(カビの一種)が繁殖し、頭皮に炎症を起こし、抜け毛の量が増える脱毛症のことを言います。
粃糠性脱毛症は、頭皮に合わないシャンプーを使ったり、ヘアカラーやパーマをしたり、過度のダイエットによる極端な栄養不足に陥ったり、ストレス状態が続いたりすることで、頭皮から剥がれおちたフケが毛穴につまり、炎症を起こすことで抜け毛の量が増える脱毛症のことを言います。
いずれの脱毛症も、頭皮に炎症を起こすことで頭皮環境が悪化し、結果として抜け毛の量が増えるという特徴を有しています。
グリチルリチン酸ジカリウムには高い抗炎症効果があるため、このような脱毛症を発症するリスクを下げてくれるという訳なのです。
グリチルリチン酸ジカリウムは、肌荒れやニキビを改善するための化粧品や医薬部外品にも含まれています。
そのことからも分かるように、頭皮環境を整えて、抜け毛の量を減らす効果が期待できるのです。