効果のある育毛剤とない育毛剤って何が違う?
育毛剤と発毛剤との違い
効果のある育毛剤とない育毛剤との違いについて解説する前に、まずは、育毛剤とはどのようなものなのかについて知っておきましょう。
また、発毛剤との違いも知っておくべきでしょう。
育毛剤とはその名の通り、髪の毛を「育む(はぐくむ)」ためのものです。
簡単にいうと、今生えている髪の毛が健康に育つようにすること、それが育毛剤の目的です。
発毛剤は、今以上に髪の毛の量を増やすことが目的となっています。
発毛剤は医薬品であるため、原則として病院の医師によって処方される必要があります。
なぜなら、化学的に製造された医薬品には、必ず副作用のリスクがともなうからです。
そのため、医師の指導のもとで服用する必要があるのです。
ただし、発毛剤の中にはインターネット通販で入手できるものもあります。
その場合、もしも副作用に見舞われた場合、自己責任ということになるので注意が必要です。
一方、育毛剤のほとんどは天然由来の成分から製造されているため、副作用の起こるようなリスクがあまりありません。
ただ、発毛剤ほどの発毛効果は期待できません。
つまり、育毛剤とは、使用したからと言ってみるみる髪の毛が生えてくる「魔法の薬」ではないということです。
あくまでも、頭皮環境を整え、髪の毛の生えてくる土壌を作ることが目的となっています。
効果のある育毛剤とない育毛剤との違い
同じ育毛剤を使った人であっても、「効果があった」という人と、「効果がなかった」という人がいます。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
1つには、薄毛の原因と育毛剤の効果がマッチしていない、ということがあげられます。
特に女性の薄毛の場合、薄毛の種類によって原因がさまざまに異なっています。
たとえば、女性に多い粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)の場合、頭皮へのダメージによるヘアサイクルの乱れによって、抜け毛が起こると考えられています。
また、加齢によって起こる瀰漫性脱毛症(びまんせいだつもうしょう)の場合、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少することで、抜け毛が増えると考えられています。
育毛剤の中には、頭皮環境を整えることを目的としているものもあれば、エストロゲンと似た働きの成分を配合しているものもあります。
そのため、抜け毛のタイプに応じた育毛剤を選ぶ必要があるのです。
育毛剤に効果がないという場合、使い方が誤っている可能性もあります。
たいていの育毛剤は、最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月以上のしようが推奨されています。
それなのに、「1ヶ月使っても効果がなかった」などと言って諦める人がいます。
あと、先にも述べたように、育毛剤は「毛生え薬」ではありません。
育毛剤を使っているから、その他のことには全く気を使わないというのでは、育毛剤の効果は期待できません。
問題は育毛剤ではなく、その人の生活習慣にあるのです。